
こんばんわ。11月は飲食閑散期ですが、コロナの増加と中途半端な寒さで三重苦になってきてますね。
もう何年コロナに付き合えばいいのかと思いますが、常連様は相変わらず来てくれるのがうれしいところ!
今回は函館の今後の飲食事情に少し切り込んだ記事を書いていきます。飲食というか経済に対する分析ですかね。
函館の消費の激減

函館に住んでいて思うところはたくさんあります。10月からの食品やガソリンの高騰は家計にもろに直撃していると思います。…が、買う場所や無暗に車を使わなければそこまで深刻なダメージではないのが正直なところ。
事業者なので仕入れ値が上がれば売値も上げなければならないところですが、値上げ前に買い込んだおかげで在庫があるので、直近に値上げしなければならないほど差し迫ったわけではないです。ワインも酒の肴であるチーズも値上げりしたのは痛いものの問題はなし
事業者はいいです。食材と飲料、サービスを提供して対価を得ていますからいくらでも工夫できますし、仕入れ値をかけられます。しかし、今の函館市民の切実な事情として外食する余裕がなくなってきているのは値上がりに伴って増えている気がします。
以前も書きましたが函館市民の平均年収は納税額やデータから推察して250~300万円いかないくらいです。
私は実家暮らしとはいえ、店舗の家賃を払っていて実質一人暮らしと同じ出費をしていますが、遊ぶ余裕こそあれど貯金までできるかと言われれば微妙な収入です。
昼間は今、勉強するのにアルバイトをしていないのでN2だけの収益と考えるとだいぶ辛いです。N2は夜から明け方までのロング営業しているわけではないので、正直、営業時間は少なく、体への負担は皆無です。
サラリーマンと比べたら楽な稼働をしていますが、これをサラリーマンに置き換えると朝から働いて夜に飲みに行く身体的余裕と経済的余裕はなくなってしまうのではないか?と切に思います。
2019年はまだまだ仕事帰りに立ち寄ってくれる常連様もいましたが、今は杉並町は本当に寂しくなりましたね。
娯楽にお金を回してる余裕がない人は笑顔がなくなり、仕事中もイライラ、人当たりも強くなって余計周りから避けられ、娯楽に誘われなくなり悪循環になると思います。
今こそ函館市民は娯楽を!他者との飲みにケーションがダメならBarで一人飲みなんていかがでしょう?
函館人は遊ばなさすぎ
世の中はライフワークバランスが重要視されるなか、函館市はどうでしょう?

社会人の三つの要素として生活、仕事、娯楽が同じ程度が理想。というのがライフワークバランスです。
働き方改革として残業を減らしたり、趣味やストレス発散にもしっかり時間を割いていきましょうという取り組みが日本ではあるようですが函館市民の皆さんはどうでしょう?
結論!
圧倒的に娯楽が足りないのではないか?
特に函館は遊ぶところがないことで有名です。
観光で来たら美味しい料理や食材、歴史的な建物や文化の残る街並み。ゆったりと楽しめる温泉ととても魅力的ですが、ずっと住んでいると
会社のメンツとしか顔を合わせないで一週間終わった。
飲み友や大人の遊び友達がいない。
出会いがない。
という話は本当によく聞きます。
これはなぜか?
遊んでいないからにほかならないです!
お笑い番組やyoutubeで面白い動画を見た、twitterで笑える投稿を見たなど、自分と関わりの薄い人間に対してじゃなく
友達とお酒飲んで馬鹿話したり、スポーツやって熱くなったりして大笑いしたことが最近どれだけありますか?
私はいま、サークルと呼べる団体を作ったり、参加したりしていますが、週末集まって遊んだり、キャンプしたりとかなり楽しい1年を過ごせています。これはほぼN2というBarが起点となり出会った人たちです。
なので楽しい話をしてる活動的な人を見つけて時間とお金をかけて何回も会う。これが大人のコミュニケーションの醍醐味ではないでしょうか。
ここでBarが大事ともう3年かけて書いていますが、自分が一番利用しています(笑)
函館市民の経済事情

最近ふと考えることがあります。
お客様の来店を増やすにはN2の完成度もそうだが、お客様の経済的余裕もある程度必要で、函館市民にはそれが足りていないのではないか?ならばそれを解決するにはどうすればよいか?…と
N2の売り上げの少なさが自責だとしたら函館市民の消費の冷え込みは他責です。他責で自分の事業が左右される自体危ないですが、そろそろ自責でカバーできる範囲を超えてきています。
人の貯金額や年収に興味はありませんが、Barに来ることは娯楽であり、浪費といっても良い行為です。それでも一杯のお酒やマスターとの話で満足することができれば正しい出費です。
「函館市民」と主語を大きくしますが、そんなに日々の仕事でストレス満載の最悪の環境で暮らしていることはないと思うんですよね。そういう人は早めにN2に来ることをお勧めしますし(笑)
なので娯楽を楽しむ以外の要因といえば、今はコロナがあるかもしれませんが、経済的な余裕のなさが最近は上がってきていると思い始めました。
そうなると高校卒業とともに函館から出ていく若者が多い一方、函館で就職した高卒の若者は当然低賃金で働いているわけです。函館の就職サイト見ても月収20万超えている職場ってほぼないですね。あっても医療系のMRであったり、看護師などの有資格職。
手取りから固定費を引いて、貯金してさらに余った額が交遊費になりますが、ひと月何万円ありますか?独身でもさして残らないのではないでしょうか?
加えて函館は家賃も高いと思います。高ければ良い部屋なのは札幌とも比べても変わりませんが、必要最低限の間取り、設備しかないのに5万円オーバーのマンションが多いですね。住居はなるべく職場から近くが絶対いいですがそうすると本町や大門からは離れてしまうジレンマ。
そうなると交通網が限定的な函館は外食するとタクシーが必須だったり、家から遠くなることでそもそも行きたくないとハードルが高くなり、近場の安い居酒屋の飲み放題しか知らない40、50代が出来上がります。美味しいお酒に巡り合えない、お酒の本当の楽しみ方を知らないのは
21世紀の平和な国に生きる人間としてあまりにももったいない。
そういう事態を回避するために、毎週末飲みに行けるだけの経済力を函館市民には持ってもらいたいのが、飲食サービス業で生きる私の願いなわけです。
遊ぶにはお金が必要だが、遊ばないと人間は磨かれないので収入が上がらない(仕事で結果が出せない)。N2マスターの名(迷)言
これ以上は長くなるのでまた別の機会に書くとします。
まとめ

函館の消費の冷え込みは物価上昇やコロナもありますが遊びに投資しないことが一番大きな、そして根深い原因だと思います。どれだけ生活苦しくても月に一回N2に来れば救われる。くらい、魅力的なBarにしていきたいですし、そのようなサービスは意識しています。
飲食店が潤うためには消費者が潤わなければなりません。経済的余裕というとお金の話になってしまいましたが、遊びするほど余裕を持たないと色々心配になる最近の閑散具合を愚痴った記事でした。