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月別アーカイブ: 2020年4月

4月15日に函館市杉並町でパンケーキカフェをプレオープン!

ご無沙汰しています。

久しぶりの投稿ですがまずは近況から

コロナの影響で飲食業界はもとより函館市全体で外出自粛による消費の減少が見られています。例にもれず「接客を伴う飲食業」のBarはピンポイントで避けられる業態なわけです。

客足の寂しさは本町、五稜郭を歩いても感じますね。普段は平日でも活気ある夜にはシャッターの降りている居酒屋、飲食店が多くそれを求めるお客様もほとんど歩いていません。

防疫の観点から言えばこれは成果が出ていると言えますし、いまだコロナの脅威が去ったわけではありません。今後も人の集まる場所は避けて事態の終息まで外出しないのが正解なのかもしれません。

しかし、飲食業の人はお店を開けなければ収入が0になるんですよね。飲食とサービスを提供し代価を得ることでしか利益の上がらない業態ゆえに、来るかもしれないお客様を待って店を開けることは収入を得る「非常に低い可能性」がある一方、「感染」「クラスター化」「経費の浪費」を抱えるリスクでもあります。正直、非常に難しい状況です。

ここを「乗り切る」か「一時的に店を閉める」か「完全に撤退する」など色々選択肢があると思います。実際私も後者の選択肢が頭をよぎりました。

コロナに抗うにも屈するにも大きなエネルギーを使います。1月2月までの売り上げと3月以降の売り上げを比べたとき、不安がふくらみ、気力も思考力も落ちてる経営者は多いと思います。

N2においては地元民主体の営業をしているので観光客や外国人が来なくなったとしても売り上げは下幅に大きく振れませんでした。ただ、夜に来る常連さんや新規の足がストップしていることは今後の戦略を見直す契機だったのかもしれません

なのでN2はコロナに抗うことを選びます。それも今までにやってなかった方法で

1.昼間のカフェ営業とその意図

まず、表題にある通り4月15日からカフェをプレオープンします。プレオープンとしたのはサービスや商品の質をまずは実際に感じてもらってから地域住民に認知してもらうためと改善のための意見が欲しいからです。

Barの主たるターゲットは大雑把に言えば「お酒が好きな成人男女」です。それらの層が仕事後にほぼ直帰している現状を考えれば夜の営業にメリットは薄い。ならば、飲料の知識とダッチベイビーを武器に昼間にカフェをやる。もうなりふり構ってられないのも正直あります。

お店としては3月4月は歓送迎会の2次会や暖かくなる春先の気候に乗っかりBarとして広く使ってもらう戦略でしたが今年は全て中止もしくは自粛となる公算が高いです。その状況を指をくわえて見ているだけでは待っているのは破滅しかないですね。

私自身、めちゃくちゃプライドがあって「Barで絶対成り上がってやる」というわけでもないので、夜のお客様が望めないなら昼に店を開ければいい。という単純な思考(笑)

ですが、闘う以上は何か武器がないと生き残れない。そこで浮かんだアイディアは今までのBarメニューに隠れていました

2.パンケーキカフェにした理由

カフェ営業に踏み切った理由は、もともとBarメニューで考案したダッチベイビーとハワイアンコナコーヒーが女性に受け入れられてることもあって試してみようと考えた結果でもあります。

ダッチベイビーに使うチョコやバニラアイスは締めのスイーツで使うため購入していたこと。去年から再燃したアウトドアグッズの中にスキレットやダッチオーブンが含まれており、レシピを考えていたこと。N2には女性客の方が多く後押ししてくれる人が多かったこともありますね。

こうなると昼間の杉並町といえば丸井に買い物に来た主婦層や高齢者層ランチに来るOL、夕方は遺愛高校の女子高生と女性の目につく機会が多いです。愚直に昼から飲めるワインバーとするよりパンケーキカフェの方が100倍集客効果がありますね(笑)

周りにライバルが少ないのもひとつの理由でしょうか。ライバルというよりレモネードやチーズハットグの専門店と隣接しているN2は味方の方が多い状況です。

対面式カウンターバーの形がある以上、お客様と対話したり顔や目を見る機会が多くなるので若いお客様が緊張してしまわないように気を付けなければなりませんし、変化する顧客層にはそれに応じたサービスに変化するのも飲食店の義務でしょう。

初めは違っても失敗から修正していく能力は培ってきたのでコロナが落ち着くまではBarとしての基本の営業形態は変化していくと思います。それもプレオープンを経てカフェの状況がどうなるか次第かもしれませんね。

3.コロナの影響と今後

コロナの影響で自粛傾向にあるのにカフェをオープンさせる?と思う人もいるかもしれません。

4月15日から杉並町でパンケーキカフェをプレオープンするにあたって一番足りないのは完璧な衛生対策でも売り上げ見込みでもマスターの技量でもなくお客様がN2をどう思っているかだと思っています。

こんなときに飲食を展開するなんて・・・人を密集させるなんて・・・

ネガティブな声もあると思いますが、自粛して休業している間のほとんどの娯楽を奪われた状態は人をダメにするとも思いました(笑)なので函館でやってる数少ない娯楽場としてあくまで満員は目指さないまでも、規模縮小でのイベント開催や定期的な交流会は続けていこうと思います。

今までのお客様もそうですがこの機会にN2を知った新たな風がここに流れることによって将来的に良い変化が起こると確信しています。

飲食店に行くような元気な保菌者がコロナを広める可能性があるという声も世間にはあるようですが、函館市の感染事情は落ち着いている風に思います。これは一般市民の意見であって医療関係者に言わせれば切迫した状況なのかもしれませんが

ですがもう

コロナに罹った人、罹ってない人

感染が確認され、広まっている自治体、そうでない自治体

営業が苦しい人、関係なく稼働している人

心配な人、開き直ってる人

様々な人たちがコロナが終息したと想定される次のフェーズに向けて歩き出さないといけない段階だと考えています。

「コロナのせいで」

経済が止まって生活すらままならなくなる、職を失う、消費が落ち込む・・・なら

「コロナだから」

経済を動かして、職を創出して、消費を促す方法を一人でも多く考えなければ

過疎都市函館はコロナに抗えず実質的に消滅してしまうのではないでしょうか

経営者の休業補填や支援金はあくまであれば良い。失われた2月3月の利益の補填であり4月以降の利益はもう自分たちで考えていかないといけない。そう思いませんか?

時勢もあり外食が避けられる世の中ですが、コロナが終息して爆発的に飲食需要が戻ってくるとは思えません。なのでコロナに抗いながらN2は営業を続けていきます。

「コロナの中でも頑張っていた店」

「コロナが終わった途端復活した店」

どちらが良くてどちらが悪いというのはないと思います。ただ、この期間が長ければ長いほどコロナの中でもアイディアと気力を振り絞って立ち続けた店の方が成長できている。私はそういう考えですね。

4.まとめ

夜のBarがコロナで避けられるなか、杉並町には初(!?)となるパンケーキカフェをプレオープンする流れとなりました。こんな時だからこそ甘いものを食べてため込んだストレスを吐き出してください!

今回のプレオープンにはポスティングや案内状といった媒介は使用しません。開店から丁度10か月経つ私の宣伝広告、ネット集客力の試験としてSNSやブログ、店頭のみの告知にしています。初日で色々反応があるのが楽しくもありますね。

コロナはまだまだ予断を許さない状況にありますが、終息後に急に客足が戻る保証はどこにもありません。これからもアイディアとお客様からの意見を取り入れてより良いお店を目指していきますのでよろしくお願いいたします!