こんばんわ!
今年は開店YEARで自分自身初めてのことが多く、試行錯誤してひたすらトライ&エラーをやってました。
イベントを企画したり、営業に行って顔を覚えてもらったり、辛いときやお店が暇なとき、経営者はどうしているのか、乗り越えたらどうなるかを想像すると面白いですね。
来年はもっと具体的に物事の目標を決めて動こうと思います。目標発表は年明けまでのお楽しみで!
さて、今まで「N2」について書くことが多かったので少し自分語りでもしようと思います(笑)
2019年6月15日杉並町に「N2」をオープン。ここに至るまでの経験やオープンまでの思いを書いていこうと思います。
軽くオーナーの経歴を紹介すると
18歳の大学進学と共に函館を離れて札幌で一人暮らし(といっても下宿だったので完全一人ではなかったですが)を始める。
高校生のころからファミレスでバイトしていたので大学でも接客業に就く。
下宿では朝晩の食事は出たものの昼は出ないので、食費の節約と今後のため弁当作りは比較的すぐ開始しました。学食は安いんですがさすがに毎日食べてると小遣いが減ってしまうので
このころから調理本を見て自分で色々作ってたので料理は好きというか、基本的な調理は出来るようになりました。
大学卒業後は学んだ専攻の道に進むことなく自衛隊へ入隊
入隊動機は、所属していた社会人サッカーチームの自衛隊の方の勧めと子供の頃に「ゴールデンアイ」という007のFPSゲームの影響ですね(笑)同級生の間で大流行し、そのゲームが得意だったこともあり、仮想とはいえ銃を撃つことが好きになったのもあります。
自衛隊時代は壮絶な体験をいくつもしてきました。極寒の勤務地も合わさりスーパー縦社会でなかなかブラックでしたが、一般企業では出来ない経験を積めたことはとても感謝しています。
自衛隊の訓練でアメリカに一か月行ったとき人生の転機がありました。
ワイン産地で有名なワシントン州シアトルに滞在中、ホームビジットでアメリカ家族との1日文化交流がありました。そこで受け入れ家族にI Love wineと伝えたことで現地のワイナリーに連れて行ってくれて、美味しい赤ワインを飲んだことが衝撃的で
帰国後、ソムリエになりたいと意思を伝えて退職することになります。
在職中に札幌まで行ってワインバーに一人で行ったり、フランス語の勉強をかじったり準備していると函館のnanapapaオーナーの池田さんが札幌にソムリエの知り合いがいるから紹介してくれるということで話を伺うことに
今でも池田さんとは家族ぐるみの付き合いをさせていただいてて、個人的に何度かnanapapa主催のカップリングパーティに参加してます。逆にお客様を紹介していただいたりもする先輩経営者ですね!
札幌では池田さんの紹介で渋谷昭さんという北海道に二人しかいないマスターソムリエの方が勤めるホテルを紹介していただき、そのまま入社も決まりました。
ただ、私の入社と入れ替わりで渋谷さんは系列ホテルに異動になってしまい、直接師事することは出来ませんでした。
当初はアルバイト入社でしたが、完全個室の高級店での勤務だったので接遇やマナー、カクテル作りはすべて学ぶことが出来ました。
ホテルの勤務は公私ともに充実していました。仕事終わりにすすきのに飲みに連れて行ってくれる先輩方、勉強したくて入ったショットBarのマスターとの会話、お金がいくらあっても足りないんですが本当に楽しい時間でした。
ここでの経験が後に活きてくることになりますが、札幌での生活に味を占めて、もっと稼ぎたいという気持ちが出てきます(悪い事ではないんですが)。ここで周囲の反対を押し切った判断が良くも悪くも人生を大きく変えていきます。
結局ホテルは1年6か月で退職。その後営業職に転職をし、成績不振や上司のパワハラで精神を病む寸前まで落ち込みます。この時は本当に人生の底辺だったと思います。
ですが、その反面、自分を高める自己啓発に力を入れていたことはN2の店名の由来であるNot Narrow=「(視野や考え方を)狭くしない」という現在の考え方の基礎になったとも言えます。
なので、陽気でポジティブだし、人の可能性を信じる素直な気持ちが30歳に差し掛かるころにやっと身に付いた。ポジティブなところが逆に危機感が無いとも言われますが(笑)
あと、自身の性格で断言できるのが「興味のない事、人には関心を示さない」とはっきり言えますね。興味のあることは何十年関わってても飽きないけれど、興味のない事は覚えない、学ばない。良く言えばリソースを好きなことに回せる反面、出来ない事はすぐ出来る人に任せがちになっていきます。
そんな心境の変化、成長(?)もあり、去年の夏に心機一転函館に帰ってきました。
函館で働くことになりますが、単刀直入に言わせていただくと、良いリーダー、経営者が少ないと思います。
良く言われる格言で「名プレイヤーは名監督になれない」これに尽きます。
つまり上司のマネージメント能力が圧倒的に足りていないと思いましたね。今でこそ従業員視点、経営者視点両方で物事を見れますが、多様な個性を尊重して部下を伸ばす現代に逆行する上司の指導スタイルで自分も潰されたし、お客さんでも才能を埋もれさせてる人をまだまだ見ます。
人をやる気にさせる要因は何か、モチベーションを上げるにはどうするか。規模が大きくなりますが、函館の過疎化を止めるには、人の輪を大事にしなければいけないと思っています。
私は人の輪で開店に至るまでたどり着いた人間です。家族の知り合いを通じて閉店するBarを紹介していただき、そのまま居抜き物件として引き継ぐ、そんな話が持ち上がって
「このチャンスを逃したらいけない」と思って翌日には決断していたと思います。
その時点で貯金もほぼない、定職についているわけでもない私が居抜き物件で独立するのは一人では100%不可能でした。協力してくれる家族や函館の知り合いがいて、初めて成り立つわけです。
開店まで多くの人に関わっていただいたN2を経営するのは一人ですが、関わっている多くの函館の仲間の為にもこれからも頑張っていきます!
なので今の仕事は面白いです。お酒は好きだし、人と話すことも好きなのは合ってるんだと思います。上司やお得意先にゴマを擦る必要もないし、立場上、付き合いで嫌々飲みに行くこともない。自分に足りない能力は自覚しているので素直にプロに聞いたり、任せたり出来る。
そんな「仲間」を集めることに注力した半年でもあったように思います。そんななか常連を呼び込むための施策としてあるグループを作ったことは今年の成功でした。そんなあるグループについては後日書きますね。
長くなりましたがいかがでしたか?簡単な経歴はこんな感じです。結論から言うと現在、自分が楽しいのが一番ということですかね。仕事もプライベートも
函館も外に出たくない寒い季節になりましたが、一度お店に来て色々聞いてください。
では良い年越しを!!