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国税庁のキャンペーンサケビバきたーー!皆も一緒に考えよう

ふと目に入ったニュースだったので取り上げてみました。

コロナによるライフスタイルの変化や消費志向の低下で日本の若い世代にお酒離れが進んでいるので、国税庁が20~30代に向けて日本産酒類の市場の課題解決や活性化に資するプランを募集し始めた。

何だか面白そうなので現役バーテンダーとして考えていきたいと思います。

真面目に見てみたい方は公式HPから募集要項などが見れます。

世間の反応は批判色が強いですね。それは当然でアルコールが飲めるとはいっても分解能力のまだ弱い20代への無理な飲酒で学生や新卒社会人が死亡する事件は後を絶ちません。

健康より金か。とかアル中増やしてどうするといった声がありましたが

散々barの良さを語ってきたN2マスターがサケビバに応募するならどういうプランか真面目半分で書いていきます。

そりゃ酒税収入が減れば困りますよね。

コロナで宴会が減ったから飲食業界は大変ですよね。

開催の意義や有効なプランかはある程度無視して若者の飲酒増加について語っていきます。

プラン①酒類教育の場

これは20~30代に限らずお酒に興味がある人には必ずしてほしいですが・・・

まず飲酒にマニュアルなんてないですよね。今の若い世代はインターネットでぱぱっと調べてメリット、デメリットを理解すると思いますが、情報機器がほぼなかった30代以上の昭和世代は会社や学校の先輩に連れられて居酒屋デビューして飲酒を知るしかありませんでした。

ちなみに私は先輩にこれを読めと言われて勉強していたのが

BARレモンハート

BARのマナーやお酒の知識を面白おかしく描いた漫画でドラマ化もされていましたね。作者の方はお亡くなりになってしまいましたがバーテンダー人なら聞いたことはあるはず

というようにわかる上司がその時に楽しい思いや飲み方を教えてくれれば以降の飲酒は楽しい時間になるでしょう。しかし、今のお酒離れの一番の原因である「クソみたいな飲み会」を経験してしまうともうお酒の味や場の雰囲気に関わらず飲み会嫌いになってしまいます。

〇地獄の飲み会の例

・愚痴や悪口大会

普段の仕事や人間関係について、お酒を介して言いたいことを言う日です。愚痴を吐き出すことはストレス発散になります。

言ってる本人だけ

聞かされる人はネガティブな事を嬉々として話す相手の人間性を疑い、粗悪な環境に同情し、明日は我が身として自らを奮い立たせる・・・

飲み会はそんな高尚な場ではありません(笑)

パートナーや家族なら真剣に聞くと思いますが、お酒を不満の捌け口にするのは日本人くらいな気がしますね。

・一気飲みや罰ゲームが絡む無理強い大会

若者にはこれが顕著ですが、一部には

お酒を多く飲めた人が偉い。凄い。かっこいい

逆に飲めない人はださい。弱い。かっこ悪い。付き合い悪い。テンション低い。盛り下がるといった強烈な負のレッテルを張りたがるお酒強い人種というものが存在します。

お酒の味や好み、アルコール度数など無視してテキーラを罰ゲームとしてショットで飲ませる文化ってどうやって出来たんでしょうね?おかげで若者のリキュール嫌いが進み、ショートカクテルを飲まない人が増えていきます。ショートカクテルこそお酒の真骨頂なのに、もったいないですね。

・仕事の延長!会社の上下関係もろだし接待

これが現代人が一番忌み嫌う飲み会のパターンなのではないでしょうか。

そもそも愛社精神や上司へのポイント稼ぎの意味が希薄になり、実力が評価される時代になった今、会社の飲み会に参加する意義はだいぶ低くなりました。

だって、お酒を飲むのに気を遣うんですよ?

昔は上述したお酒の強い、付き合いの良い部下は上司に可愛がられたものですが、ライフワークバランスを重視する現代人はメリットがないと会社の飲み会なんて行きません。

上司とお酒を飲むこと、会話することにメリットがないと思われてる以前に飲み会をそんな場にする感覚がないみたいですね。

とこんな風に地獄の様な飲み会をさせない。でないと若者は今後もお酒を飲みたがらないと思います。

解決策としては義務教育時点でのポジティブな飲酒教育

私は大学の講義ではアルコールパッチテストや多少の教育があったのは覚えています。ですが高校の保健体育では酩酊状態はどうとか、アルコール中毒は怖いとかネガティブな情報ばかり

確かに若者には注意すべき飲み物ですが、ポジティブな情報も与えないとアルコール業界としてはただの毒物扱いされてしまいます。

なぜ、大人たちは危険だとわかっているアルコールに手を出すのか。そして辞めないのか・・・

それは

飲んでて美味しい

話すと楽しい

大人のステータス

といった「良い情報」は伝えていくべきだと思います。

子供を持つ親は、子が成人したら一緒にお酒を飲みたいという人は多く聞きます。パートナーと飲むお酒も美味しいですが子と飲むお酒は一層特別な感情があると思います。

それだけお酒に救われてきたり、楽しみにしている人はいるんですよね。

高校では出来なくても成人式前に同窓会0次会と言う形で母校で飲酒教育するとか、アルコール業界や飲食店の美味しいお酒が飲める飲酒セミナーとかあればいいんでしょうが、そういう教育に税金を使わないのはナンセンスだと思ってしまいます。

プラン②アルコール規制の軽減

日本の成人年齢は下がりましたが、飲酒適齢は変わらずです、これは身体のアルコール分解能力的にも全く問題ありません。いま問うアルコール規制とは

少しの飲酒なら飲酒運転を認めても良いのではないかということです。

この案は公序良俗に反するので99%採用されませんが、昔は飲酒運転に関しては警察も取り締まりが緩かった時代がありました。それが凄惨な事故が頻発したため厳しくなったのでしょう。

現在の日本の違反血中アルコール濃度は0.3mg/ml以上(呼気中0.15mg/l以上)参考:交通違反ドットコム

違反したことないのでビール何ml分かわかりませんが、世界的に見ても厳しい方だそうで

ワイン大国フランスは0.5mg。ワインならグラス2杯、ビールなら750ml(小瓶2本強)ほどの計算になるそうです。アメリカは州によりますが0.8mg。

逆に刑罰にも差があり、初犯から5年間で二度目を犯すと一生免許取り消しだったり、1年以上の懲役から死刑まで幅も大きい国があります。

私は過激ですが死刑賛成派で、超絶悪質な交通死亡事故には一回死刑を適用しないと止まらないとも考えています。逆に軽微な酒気帯びは以前の様な寛大さ(といっても厳重注意)の天秤のバランスはあっても良いのではないかと思います。

免許試験場での交付、更新時にアルコールテストを義務化させ、耐性が強い人には印を付けて1,2杯の飲酒は許容したり、ペーパー除くゴールド免許の価値を任意保険料の値下げや各種サービスの享受以外にも充実したり・・・

昔は出来たことが今は出来ないって、今を生きる人間には納得できないですよね。

アルコール規制が下がれば、夜の飲食店への車の乗りつけが増え、飲食店の来店者数や単価は上がります。タクシーに頼らなくても良くなる点で若者の出費の軽減にもなります。タクシーの利用は相対的に減るかもしれませんが、飲食店利用の活発化でイーブンになることも考えられます。

個人ごとの飲酒量を把握しづらい居酒屋やガバガバお酒を飲ませて単価を上げたいスナックやホストなどは厳しいですが、BARなら飲酒量を個人レベルで飲酒量をコントロールでき、行きすぎたらストップさせられます。ハンドルキーパーの重要性と過度な飲酒の強要は自グループの帰路ばかりではなく生命にも危険が及ぶと意識すれば

ハンドルキーパーは適量飲めて場の雰囲気を壊すことなく

周りの参加者は全員楽しめたうえで帰路の確保と酩酊者の保護が出来る

なかなか理想的な状況な気がしますがどうでしょう?

そのためにも適切な飲酒教育が高度に行われて、かつモラルベースでの運用になりますが、実現できるなら採用率1%が10%くらいには上がりそうですね。

プラン③社会人サークルの活発化

今でも函館を見れば、ないわけではないですが、社会人サークルや同じ趣味の仲間って集まれば楽しいものです。「活発な」と書くと数は少ないと思いますし、コロナで活動自体が減っているのも事実でしょう。

個人的に所属しているグループはN2のキャンプサークル「函キャン」と即応予備自衛官で集まる集団があるくらいですが、想像以上に楽しいです。

重要な本質はどこかに属することではなくて、

家族

会社の人間

昔からの友人

以外と接する時間をもっと増やせということですね。

会社以外の人と付き合う団体があるのはリフレッシュにもなりますし、色々な話が聞けてためになることばかり。例えば今の仕事が楽しくなくなっても紹介が期待出来たり、アドバイスがもらえて持ち直すなんてこともあります。

家族や友人の多くは本人に肯定的です。それは愛情、友情であり、ありがたいですが若干の贔屓もありますからね。

会社の人間で一緒にお酒を飲みたいほど信頼できる人がいるなら越したことはないですが、今の世でそういうの関係なく飲みたい人って珍しいのではないでしょうか?

そうなると自分の過去も現在も関係なく付き合ってくれる不特定多数の集団である社会人サークルは面白い存在なのです!

N2で立ち上げた函キャンは当初アウトドア好きが集まる集団でした。N2に集まって飲んだり、一緒にキャンプ行ったり、BBQして楽しんでいただけでしたが、空き農地を借りて小さなプライベートキャンプ場を持つほどに。色んな人と付き合うと何があるかわからないのは楽しいです。

こういった活動が今の若者は出来ていない人が多いでしょう。活動時間の確保、お金の余裕、コミュニケーション能力など必要な要素は多いですが、一度しかない人生。有意義に使わないと田舎で埋もれるだけになってしまいますよ。

人と知り合うにはBARが最適!色々な職業、年齢、趣味、性格の方が集まるので仲間集めにはぴったり。函キャンもある程度のコンテンツ力を持ってきたので社会人サークルとしてステップアップする気持ちもあります。まだ構想中ですが、こうご期待!

プラン④「飲酒」をかっこよくする

これは今書いていて思ったのですが、そもそも飲酒って悪いイメージついてますよね?

合コンとか初対面の人に

趣味は飲酒です!!

と言われると

アル中のやべーやつだ。とか他に趣味無いのか。と思いませんか?

これは子供のころからの悪いバイヤス(偏った先入観)が働いているのもあるでしょうが、まずはお酒を飲むことのメリットをしっかり認識させることが重要ではないでしょうか?

大人の特権であるタバコとお酒。子供心に憧れを抱き、早く飲める歳になりたいと思った頃はあるはず。しかし、ニュースでは飲酒運転、マンガやドラマの酔っ払いは大抵困った人間という描かれ方をしている気がします。

それでは若者がお酒に良い印象を持つはずもなく遠ざかるのは当然です。中には事実そういう人はいますが(笑)お酒を嗜める大人は相当魅力的です。

居酒屋の低価飲み放題のビール、ハイボール、梅酒、カシス、カルーアくらいしか飲んだことないのとBARでおしゃれなロングカクテル、たまにショートカクテルを飲むって全然違いますよね?

同じ「趣味は飲酒」でも

ビールなら何杯でも飲めます!

週末はBARに行ってマスターと語るのが好きなんです。

だと印象が天と地ほど差がありますね。こういった意識改革と若者のBAR利用の促進はこの仕事を続けていくうえで一生考えるべき課題であると思います。

また、お酒は素晴らしいコミュニケーションツールとして機能します。アルコールが進んで陽気になる状態とはまた別で、飲食の場に華を持たせることが出来ます。

ワインを例にとると、ワインを知っておけば職種、年齢、性別、国籍、ほとんどの人と仲良くなれる確率が高い。と私は思っています。ホテル務めで偉い方や有名人を見てきましたが、正しい知識でワインを語れると誰とでも付き合える。

職種も社長だろうが一般職だろうが、飲み合わせに適したワインを味わってもらえば感動し、一気に心を開いてもらえます。バーテンダーもそうですが、一緒に飲もうよと言われ一本何万円もするワインやシャンパンをごちそうになることも珍しくありません。

年齢に関しても同様で、若い人にはワイン入門として飲みやすい甘口白ワインや赤でもミディアムを勧める。飲み慣れてる人には出すワインを食前、食中、食後で分けたり、ヴィンテージを出せば喜ばれます。

そもそもワイン単体で飲んでもらうことは珍しくて、飲み合わせに適したワインを勧めるだけで一定の信頼感が得られます。パートナーとの記念日にちょっと高いワインを買っていっても飲み合わせが悪ければ最悪の記憶となります(笑)

なのでワインを知っているからこそ、私は贈り物にワインを送ることが多いです。それは品種の好みや飲み合わせを知っているから食事と相性の良い物を選べる。何も知らない若者が親やパートナーに雑に選んだワインをプレゼントしても内心はもらってもちょっと…ということもありえます。

正しい知識を持ち、飲酒という場を最大限生かす方法をしっかり教えることが今の若者には必要ではないでしょうか。

まとめ

久々に熱く書きましたが、「飲酒はかっこよい」を徹底的に叩き込んだうえで適切な知識、マナーなどをBARで学ぶのが最善なのではないでしょうか。

具体的な方法は無限にあると思います。余裕のない経済状況、楽しい飲み方を知らずに育った20~30代の若者はまず、一人でもいいからBARに来ることを勧めます。そこで

「美味しいお酒の飲み方を知りたいです。」

これを言うだけでちゃんと教えてくれるはず。

N2も正しくお酒を扱い、良い飲酒が出来るようお手伝いしますのでお気軽にお越しくださいね。

また、真面目にサケビバに挑戦したい猛者がいれば別途連絡ください(笑)